今週、国内の黒鉛電極市場価格は引き続き上昇しました。原材料の工場渡し価格が継続的に上昇する中、黒鉛電極メーカーの心理は異なり、見積もりも混乱しています。UHP500mm規格を例に挙げると、17500~19000元(トン単位)です。
3月初旬、製鉄所では散発的な入札が行われていましたが、今週から一般調達期間に入りました。全国の電炉鋼稼働率も急速に回復し、65%となり、例年同時期の水準をわずかに上回りました。そのため、黒鉛電極全体の取引は活発です。市場供給の観点から見ると、UHP350mmとUHP400mmの供給は比較的不足しており、UHP600mm以上の大型規格の供給は依然として十分です。
3月11日現在、ニードルコークス含有量30%のUHP450mm規格の市場主流価格は16.5万元/トンで、先週より5,000元/トン上昇し、UHP600mm規格の主流価格は21~22元/トンでした。先週と比較して、UHP700mmの価格は23,000~24,000元/トンで推移し、安値は10,000元/トン上昇しました。最近の市場在庫は健全な水準を維持しており、原材料価格がさらに上昇した後も、黒鉛電極価格の上昇余地は依然として残っています。
原材料
今週、撫順石油化工などの工場出荷価格は引き続き上昇しました。今週木曜日時点で、撫順石油化工1号A石油コークスの市場価格は4700元/トンで、前木曜日より400元/トン上昇しました。また、低硫黄焼成コークスは5100~5300元/トンで、300元/トン上昇しました。
ニードルコークスの国内主流価格は今週も上昇を続け、国内石炭ベースおよび石油ベース製品の主流相場は8500~11000元/トンで推移し、10~15万元/トンの上昇となった。
製鉄所の様子
今週、国内鉄筋市場は高値で始まり安値で推移し、在庫圧力が高まり、一部のトレーダーの信頼感が薄れた。3月11日現在、国内鉄筋市場の平均価格は4,653元/トンで、先週末より72元/トン下落した。
最近の鉄筋の減少幅はスクラップの減少幅を大幅に上回っているため、電炉製鋼所の利益は急速に縮小しているものの、依然として約150元の利益がある。全体的な生産意欲は比較的高く、北部の電炉製鋼所は生産を再開している。2021年3月11日現在、全国135の製鋼所の電炉製鋼設備の稼働率は64.35%となっている。
投稿日時: 2021年3月17日