4月に若干回復したものの、5月以降は再び低迷しています。価格は上昇を続けるものの、需要は依然として低迷しています。9月を迎え、加炭市場は「金九銀十」の追い風を受けられるでしょうか?
原材料供給
最近、石油コークス市場の価格は上昇を続けています。政策の影響で、精製石油製品の輸出が制限され、原油処理量が前年に比べて減少し、副産物である石油コークスの生産量もそれに応じて減少し、低硫黄石油コークスの供給が比較的逼迫しています。そして、市場の取引がプラスになり、需要側の購買度が活発になり、低硫黄コークス市場を支えています。低硫黄コークス市場の価格は引き続き大幅に上昇しています。末端電解アルミ高騰により、価格は21,000元/トン以上で推移し、アルミカーボン市場を支え、中・高硫黄コークス市場の出荷量が好調で、硫黄コークス価格が上昇しています。
価格
最近、国内の石油コークス浸炭剤の価格が上昇し、C > 98%、S < 0.5%、粒径1-5mmの焼成浸炭剤の市場主流価格は4400元/トンで、取引は概ね良好である。一方、C > 98%、S < 0.05%、粒径1-5mmの黒鉛化浸炭剤の市場主流価格は5100元/トンで、取引は概ね良好である。現在、一般品質の低硫黄コークスの価格は3900~4000元/トンで、1300元/トン上昇し、48.14%の上昇となっている。企業のコスト増加と生産圧力の高まりを受け、企業は市場の圧力に対応するため、石油コークス浸炭剤の価格を引き上げざるを得ない状況となっている。
下流の需要
内需の底堅い購買意欲は全般的に高まっており、鋼材市場の取引は小幅に改善し、多くの製鉄所は黒字を維持している。しかし、最近の鋼材生産の小幅増加は同時に在庫増加の傾向も示しており、市場に悲観論が広がっている。また、足元では一部地域で再び生産抑制・減産のニュースが流れており、生産抑制政策が緩和されていない状況では、市場の供給増分余地は限られている。しかし、国内需要の放出リズムは引き続き正常化すると予想される。供給は限定的だが、需要が徐々に回復する状況では、鋼材市場の回復は緩やかになるだろう。
まとめると
石油コークス価格は引き続き上昇しており、石油コークス炭化装置価格も堅調に推移する見込みだが、下流の需要は弱いため、回復は緩やかでなければならず、炭化装置市場の状況は近い将来改善しにくい。
投稿日時: 2021年9月15日